2009年3月26日木曜日

アイスマッサージ





嚥下障害や発音の障害などがある方に行うアイスマッサージは2種類あります。1つめは,のどのアイスマッサージです.これは,凍らせた綿棒で口腔内から舌の付け根など、さらに必要に応じて咽頭部を刺激したあと、空嚥下(ゴックン)をしてもらう方法です。嚥下の基礎訓練や食事前の訓練、さらに食事中に嚥下(ゴックン)がなかなか出来ないときにも有効で、広く使用されています.

2つめは,唾液腺上皮のアイスマッサージです.これは,よだれが多い方に行います。寒冷刺激器(写真参照)を用いて耳下腺や顎下腺(がくかせん)、舌下腺上の皮膚を少し赤くなるまでマッサージする方法で、唾液を減少させる効果があるといわれています。1回10分を目安に、毎食前に行うことが望ましいです.



当院でも,流涎(よだれがながれること)が気になる方に,寒冷刺激器を用いた唾液腺上皮のアイスマッサージを実施しています.発音,嚥下の回復と共によだれの減少・消失を目指して,これからも有効だと思われる方法はどんどん取り入れていきたいです.