2011年6月9日木曜日

姿勢と介助 2

こんにちは.PT Yです.
前回お話させて頂いた姿勢と介助について・・・
続きをお話させて頂きたいと思います.
詳しくは 「姿勢と介助1」 をご参照下さい.
安全に介助を行うためには・・・
    ↓
介助者の姿勢が安定していることが大切!!
    ↓
姿勢を安定させるためには・・・
1.重心の高さ
2.支持面の広さ
3.支持面の中での重心の位置  の3つの要素が必要と考えられています.

1について・・・
重心は,立っている時では,だいたい体の真ん中・おへその下辺りにあります.
棒立ちよりは,少し膝や股関節を曲げて,腰を落とすように,重心を低く保つことで安定します.

2について・・・
支持面とは,立っている場合では,足の裏が地面に設置している面積のことを意味しますが,その広さが広いほど安定します.
(広すぎると逆に不安定なこともありますが…)
例えば,鉛筆と海苔の筒・・・
この2つの場合,どちらが安定するでしょうか?? 
海苔の筒の方が安定しませんか?この場合,海苔の底の方が面積が広いので,机等の面と接触している範囲が広く,安定するためと考えられています.

そこで人間の体に置き換えて考えてみましょう.

まず,両足の内側をくっつけて立った場合の足底面の面積です.









次に,両足を肩幅に開いた立位です.









2つの図を見比べた場合どうでしょうか…?
肩幅程度に開いた立位の方が,支持面の面積は広くありませんか?
鉛筆と海苔の筒の話に照らし合わせて考えると…
足の内側をくっつけて立つよりも,肩幅くらいに開いた立位の方が安定します.

3について・・・
支持面の中での重心の位置
重心の位置は,中心にあるほど姿勢は安定すると言われています.

人間の体とは少し離れますが…
お盆にコップを乗せて運ぶ時を想像してみて下さい.
コップを中心に乗せて運ぶ時と,お盆の端に乗せて運ぶ時…
中心に乗せて運ぶ方が安定し,運びやすくありませんか?

このように,物(身体)の重心は,中心にあるほど安定します.

このような要素は,介助の場面だけでなく,日常生活を送る上での姿勢や,重たい物を持ったり動かしたりするような場面でも同じです.

ご自身の体を守るためにも,少し意識してみて下さい!!

皆さんが,少しでも楽に動作や介助を行って頂けるよう,このブログ内でも少しずつお話させて頂けたらと思います.
今後とも,よろしくお願いします!!

PTYでした.