2019年12月20日金曜日

年末年始を安全に過ごすために

寒くなり、年の瀬が近付いてきました。
年末から年始にかけて、大掃除中のけが、暖房用品による着火、餅などの
窒息による事故が多くなります。
特にシニア世代の事故が起きやすい傾向があり、注意が必要です。


<大掃除中の事故に注意しましょう!>
掃除中の事故による救急搬送件数は、年間では12月が圧倒的に多く、
年代別では60代と70代が多くなっているそうです。

 例)掃除機を持ちながら階段を掃除していてバランスを崩し、階段を踏み外した。
   浴槽のふちに乗り、天井を掃除中に足を滑らせ転倒した。

 両手がふさがる状況はバランスを崩し、転倒の危険性が高まります。
 普段よりも慎重に行動しましょう。高所作業をする場合は、安定した踏み台を
 使用し、片手で固定されたものにつかまるなど、転落、転倒を防止する工夫を
 しましょう。


<暖房用品は正しく使いましょう!>
暖房用品では、電気ストーブ、石油ストーブで「ケガをした」「引火、発火、発煙
した」「ケガをしそうになった」ケースが多くなっています。

 例)電気ストーブをつけたまま寝てしまい、布団に着火した。
   石油ストーブの火を消さずに給油し、引火した。

 布団や洗濯ものなどの可燃物は、ストーブの熱源から決められた距離を離して
 使用するなど、取扱説明書をよく読んで、正しく使用しましょう。


<餅など食品の窒息事故に注意しましょう!>
食品の窒息、誤飲は65歳以上の高齢者で多く発生しています。餅などをのどに
詰まらせ救急搬送される件数は12月と1月だけで年間全体の半数を超えています。

 例)餅を一口で食べた祖父がのどに詰まらせ、家族が背中をたたいて取り出した。
   ご飯をたくさん口に放り込んで飲み込めず、呼吸ができずパニックになった。

 窒息は死亡事故につながります。食品は小さく切る、急がずゆっくりかんで
 飲み込む、食事の際はお茶や水を飲んでのどを湿らせるなど、窒息事故を
 防ぎましょう。
 特に一人で食事をする場合は十分注意が必要です。

 
年末の忙しい時期ではありますが、みなさまケガや体調に気を付けて、
良いお年をお迎えください。
                          訪問リハPT H