2019年9月30日月曜日
折り紙って素敵ですよ
田中外科通所リハビリテーションではマシンでの運動や自主トレーニングの合間に作業リハビリ(指・手・腕、頭を使うトレーニング)を提供しています。
その一環として、最近は折り紙をしておられる利用者様がちらほらいらっしゃいます。
そこで今回は折り紙のリハビリ効果について少しお話します。
●指を動かすことで脳の多くの部分が刺激される
大脳の中で約2/3が指や手に対応する神経であり、指や手を動かすことは、足などの他の部位を使う場合よりも多くの部分に刺激が入ります。
●非単純作業の繰り返しが脳全体を刺激する
「折り図をみて折り方を確認する」「折り紙のここを折るんだな、と目で確認する」「目で見た情報を脳の手を動かす部分に送る」「実際に手を動かす」など、様々な要素が含まれており、また折り方も【山折り】【谷折り】などたくさんの工程があり地味に見えて脳にとってはとてもエキサイティングな作業なのです。
●昔の記憶を思い出すことで脳が活性化する
●作品が完成することで達成感を得ることができる
一つ一つの工程は比較的単純でも、それを組み合わせることで見栄えのある作品が出来上がるなど満足感を得やすく、また出来た作品を他の人に見てもらうことで自己有能感が高まるなどの効果もあります。
(参考文献:脳がいきいき元気になる 大人の折り紙 永岡書店)
折り紙は
・小さな子供が折れるくらい簡単なものから、沢山の工程を組み合わせたかなり複雑なものまであり、難易度の調整がしやすい
・折り図を見て一人で作ってもらったり、実際に折っているところを見てもらいながら作ってもらうなど、セラピストの介入量を調整しやすい
・端と端がきちんと合わせられない人でも、作品によってはそれが味になったり、うまく隠すことが出来る
といったこともあり、私は折り紙が大好きで、新人OTのころからよくリハビリに使っています。
プライベートでも家族が寝静まったあと一人でこっそり折り紙を楽しんでいます。
折り紙の本もたくさん出ていますし、インターネットの動画にもたくさん折り方が掲載されています。
ということで、興味のある方はぜひ!
最後に・・・
利用者様の作品です。
通所リハビリOT杉田